1977年,林達次により40名の音楽専門教育を受けた団員で、京都ゲヴァントハウス合唱団が結成された。後援母体となった京都西陣織会館にちなみ、京都ゲヴァントハウス合唱団と命名。定期演奏会と、度重なる海外演奏旅行の成功で確固たる定評を獲得。1986年から1996年に林達次オラトリオシリーズの合唱団としてその真価を発揮し、教会音楽を演奏する合唱団としての評価を固めた。1986年にはローマ法王庁の公式招待により、聖ピエトロ寺院大聖堂で、日本の合唱団としては初めて教皇ヨハネ・パウロ2世に謁見演奏を、1989年にはウエストミンスター寺院、1993年には聖シュテファン教会で献唱を、1995年にはスペイン・サグラダファミリア、1997年にはメンデルスゾーン没後150年祭に招かれゲヴァントハウス小ホールや聖トーマス教会、2001年にはウィーン楽友協会で「マタイ受難曲」、2003年には東京すみだトリフォニーホールで「ドイツレクイエム」を演奏するなど、教会音楽を演奏する合唱団としての評価を固めた。創設者であり指揮者・音楽総監督として合唱団を率いてきた林達次は、2003年12月6日永遠の眠りについた。
京都ゲヴァントハウス合唱団はその後も活動を続け,2004年5月にベルリンフィルハーモニー大ホールでベルリンのカメラータヴォカーレと共にブラームス「ドイツレクイエム」を演奏する。
その後、林達次の恩師であるフェルディナンド・グロスマンを父に持つアグネス・グロスマン指揮により2005年9月より演奏会を開催、2009年12月には京都コンサートホールでメンデルスゾーン「エリアス」を演奏、2011年にはドイツ演奏旅行、2012年には国際交流基金の助成を受け英国演奏旅行を行いBBCラジオに出演、マリンバ奏者の名倉氏とオックスフォード、ハンブルデン等で共演。2013年7月には日本合唱指揮者協会の主催で、アグネス・グロスマンの指揮によるコーラスマスタークラスに出演する等、林達次の意思と音楽を受け継ぎ、その教えを礎に、より発展させるべく活動を展開している。大阪府民劇場賞、大阪文化祭奨励賞受賞。